令和2年第356回三田市議会定例会が令和2年6月22日に開かれた。
会議では、多くの議員が新型コロナウイルスの影響を考慮し報告と質疑が行われた。
特に「三田市立幼稚園の認定こども園化について」と「職員の働き方改革」が焦点になった。
20番の平野菅子議員は、三田市立幼稚園の現状について問いかけた。
彼女は、特に農村部での幼稚園の規模が小さく、適正規模の確保が難しいと指摘し、
幼稚園の統合を進めることが必要であると提案した。市長の森哲男氏は、
「集団規模の確保と多様な保育ニーズに対応する方策を示している」と応じた。
また、平野議員は預かり保育の拡充についても言及し、
「三輪幼稚園や三田幼稚園の預かり保育の日数が少ない」と問題提起した。
市長は「週3日の拡充に向けて検討を進めている」と述べた。
次に、職員の働き方改革についての質疑が行われた。
平野議員は、新型コロナウイルスの拡大防止に向けた施策を問うた。
これに対し、青野経営管理部長は
「7割減の出勤を達成し、在宅勤務においても市民サービスを維持する努力をした」と説明した。
さらに、実施にあたってのセキュリティ対策にも言及し、「個人情報の持ち出しを防ぐため厳重に配慮した」と補足。
その中で、職員のモチベーションを維持するための取り組みが求められている。
一方で、コロナによる財政への影響も質問され、
市長は「今後の補正予算に対して適切に対処していく所存」と説明した。
このように、三田市の議会では、日々の生活や働き方が変わりつつある中で、
市民が安心して暮らすための様々な取り組みが話し合われていることが確認された。
市長は「この審議を通じて、さらなる市民サービス向上につながる施策が求められる」と強調し、
議会での議論が行政にとって重要な判断材料となることを示唆した。