令和3年12月三田市議会定例会(第364回)が開催された。
この定例会では、22日間の会期が決定され、議案の審議が進められる予定である。議長の北本 節代氏は、開会にあたり、議員への感謝を述べるとともに、インフルエンザと新型コロナウイルスの影響を踏まえた運営への理解と協力を求めた。
森 哲男市長は、今期定例会に提案された議案について説明を行った。
その中には、令和3年度の一般会計補正予算が含まれ、新型コロナウイルス感染症対策としての具体的な施策が盛り込まれている。特に、放課後児童クラブのインターネット環境整備や、新型コロナウイルスワクチンの接種に向けた体制確保の費用が増額されることが伝えられた。
また、議案には生活保護や障害者支援に関する補正も含まれており、具体的には生活介護給付費や施設入所支援給付費などが増額される。森市長は、自らの事務処理ミスに対する謝罪も行い、以後の適正な業務執行を強調した。
市内の経済支援に関しては、国が決定した経済対策に基づき、住民税非課税世帯への支援や、18歳以下の子どもへの給付金などが準備されていることが報告された。特に、現金支給を迅速に行う考えも示された。
さらに、市長は「学生のまち三田」として、一人暮らしをする学生への支援施策を紹介し、協力飲食店で使用できるお食事クーポンの配布や、食材の無料配布会の実施を通じて、地域を支える考えを明らかにした。また、今後はワクチン3回目接種の推進や、市民への安心感を提供する情報発信が重要であるとの考えも述べられた。
議会での質疑応答は、進行しなかったため、森市長の説明内容がそのまま議会の議案に付託されることとなった。次回は、定例会を再開し、予算決算常任委員会が開催される予定である。このように、議会は行政の重要な役割を担い、市民生活の向上を図るための議論を続けている。