令和元年10月23日、三田市議会の臨時会が開かれた。議会では多くの重要な議案が審議され、特に平成30年度一般会計の決算認定などが焦点となった。
市長の森哲男氏は、開会にあたり、先日の台風19号による被害や補助金の申請への支援について言及した。被災者への支援を強化する必要があると述べ、議会に協力を求めた。
続いて、予算決算常任委員会の委員長である檜田充議員が、平成30年度の一般会計について報告を行った。歳入総額は361億5,765万円、歳出総額は355億8,079万円となり、4億7,638万円の実質収支を計上。経常収支比率は96%で、財政は健全と評価されている。
討論では、認定第1号「平成30年度三田市一般会計歳入歳出決算認定」に対し賛成と反対の意見が分かれた。反対意見を述べたのは日本共産党の國永紀子議員。彼女は、こども医療費助成の後退やいくつかの事業費削減が、市民へのサービスに影響を及ぼすと指摘し、市政に対する懸念を表明した。また、認定第2号についても同様に意見を述べた。
一方、賛成意見を表明した新政みらいの田中一良議員は、財政状況が改善されたことに注目し、当該決算は理解へと至る経緯を説明した。
他にも、議案に関する質疑が行われ、認定第6号「平成30年度三田市介護保険事業特別会計歳入歳出決算認定」に対し、さらなる調査が必要であるとの意見が上がった。特に介護保険料の引き下げについて、基金の活用が求められている。
最終的に、全ての認定議案が賛成多数で認定され、会期は明日までの2日間に決定された。議長辞職の件や新しい議長の選挙なども取り上げられ、福田秀章氏が新議長に選出された。議会は、今後も市民の信頼に応えるべく、健全な財政運営を進める必要があるとして締めくくられた。