令和元年6月19日、三田市議会で行われた第351回定例会では、さまざまなテーマが議論された。
特に注目を集めたのは、東京オリンピック・パラリンピックに向けての取り組みであり、松岡 信生議員は、「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」の進捗を質問した。市長の森 哲男氏は、Projectの参加による市民の環境意識の向上が重要であると述べ、回収活動の成果として1トンを超える資源が集まったことを報告した。
続いて、松岡議員は子どもや歩行者の安全対策について、特に通学路の安全対策を強化する必要があると強調した。大津市で発生した事故を受けて、森市長は市全体で通学路の緊急点検を実施していると説明。また、教育委員会と連携し、警察と協力して通学路の安全確保に向けた取り組みが進んでいると述べた。
さらに、特殊詐欺被害に関して議論が行われ、県内での増加傾向が報告され、高齢者を中心に危機意識の高まりが求められている。特に、オレオレ詐欺や還付金詐欺が多く発生している状況を背景に、不審者情報の提供や地域住民による見守り活動の推進が必要だとの意見が出された。
最後に、松岡議員はニュータウン再生に関する質問をし、地域内の商業施設の増加や空き家問題の影響を受けている現状を取り上げた。市は住環境の改善と地域の魅力向上に向け、県とも連携を図るとの方針を示しており、さらなる活性化を目指していくことが明言されている。
このように、さまざまな視点から市政についての意見交換が進められ、地域住民の安全と生活環境の向上が今後の課題として浮き彫りとなった。