令和４年６月三田市議会定例会（第366回）が開催され、重要な議題が提案された。
議題の中で特に注目を集めたのは、議案第33号「三田市民病院事業使用料及び手数料条例の一部を改正する条例」である。この改正案は、初診時の選定療養費を5,000円から7,000円、再診時は2,500円から3,000円に引き上げるものである。経営政策常任委員会委員長の松岡信生議員は、これが国の診療報酬改定に基づくものであると説明し、賛成の立場を表明した。
しかし、水元サユミ議員は日本共産党三田市議団を代表し、同案に対する反対意見を述べた。水元氏は既に以前からの改定が市民に負担を強いているとの見解を示し、さらなる負担増は市民の受診権を奪う懸念があると指摘した。議会では賛成と反対の立場が対立したものの、最終的には原案通り可決された。
さらに、意見書案第4号についても院内で化した。これは旧姓の通称使用を求めるもので、福祉教育常任委員会はその周知を求める意見書を提出した。市の女性や子どもに対する不利益を解消するための環境整備が求められている。議員からは選択的夫婦別姓制度の導入に向けた議論の必要性が示唆される一方、慎重な見解も示された。
また、請願「女性や児童の不利益を無くす旧姓の通称使用の拡充を求める意見書提出についても採択され、委員会の委員長よりその旨が報告された。議会は多様性を認める時代にあって、市民からの意見をしっかりと受け止める姿勢が求められている。