三田市議会の令和3年3月定例会が8日に開かれ、市民の健康管理や新型コロナウイルス感染症対策について具体的な議論が行われた。
特に新型コロナウイルス対策に関する質問に対し、19番の福田秀章議員は、地域コミュニティの構築や高齢者の健康づくりへの取組について強調した。福田議員は、少子・高齢化が進む中、地域の人々が共に支え合うつながりの重要性を訴え、論点を技術職員の育成問題にも広げた。福田議員は「三田市は医療費の増加に悩まされ、これを解決するためには市民が自発的に健康管理を行う意識を高めることが必要だ」と述べ、具体的な施策として、地域スポーツクラブの活動を挙げた。このスポーツ活動が地域の健康促進に寄与し、社会参加を促すことを期待している。
また、福田議員は「近隣との連携を強化し、地域住民参加による健康づくりに向けたサポート体制の整備が不可欠である」とも強調した。これに対し、森哲男市長は、地域元気アップを目的にしたさまざまな地域交流事業の支援を説明し、地域スポーツクラブの持続可能性と充実に向けた方針を示した。
市民病院の方針に関しては、北中福祉共生部参事が「市民病院を統合する方向を検討する」という発言のもと、急性期医療の維持に向けた方策や議論の重要性について説明したが、まだ具体的な進行は確認できていない。
長尾明憲議員は、急性期医療の維持に関して市民の理解を得る必要性を強調した。また、三田市民病院の公立病院としての存続の重要性についても述べた。市長は「急性期医療を守るためには集約化が不可欠」と言及しつつ、慎重に進めなければならないと反論した。
さらに、議会では地域コミュニティの希薄化や孤独問題に対処するため、様々な団体と連携した啓発活動が求められる中、福田議員は「住民参加型の健康事業への協力を促進するため、行政が主導する必要がある」と主張した。市長は、その要請に応じ、地域交流やコミュニティづくりに繋がる施策の実施計画を支援すると応えた。
このように、会議では市民病院や地域コミュニティ、スポーツ環境の整備について多岐にわたる議論が展開され、市が市民の健康と生活の質を向上させるための施策に着手する姿勢が強調された。