令和2年第359回三田市議会定例会が12月14日に開かれた。
新型コロナウイルス感染症対策が議論の中心となった。議長の森本政直氏は、感染拡大防止のため、密閉・密集・密接を回避し、議員及び説明員の出席を調整した運営が行われたと報告した。
一般質問では、木村雅人議員が三田市立幼稚園の統廃合計画について言及した。市立幼稚園の再編計画案に反対意見が多く、一部では地域住民の合意が不十分なままで強行されようとしているとの懸念が挙がった。また、地域活性化の観点からも、幼稚園は非常に重要な役割を果たしていると強調した。
三田市民病院改革プランについても話題となり、今後の人口動向と医療需要の変化に対する提案がなされた。高齢化社会が進む中、特に急性期医療の充実が求められ、そのためには医療機関間の連携が不可欠とされた。特に、3次救急医療機能の強化が必要との意見もあった。
また、木村議員は、子ども医療費の完全無料化の復活を求めた。現状では、医療費助成が徐々に後退していることに対し、市民からの不満が多いことが指摘された。市長の森哲男氏は、感染症の影響を考慮した医療政策の重要性や、子育て支援が地域の活性化に貢献する見解を示した。
さらに、地域に根差した取り組みとして、三田市の特産物を生かした「道の駅」の設置が検討されている。これにより、地域資源を最大限に活用し、農村地域の活性化を図る考えがあるとされる。