令和元年12月の三田市議会定例会において、主要課題が多くの議員から提起された。特に、プログラミング教育の環境整備や、指導教員の育成についての議論が注目を集めた。
教育長は、今後のプログラミング教育において、外部人材や地域人材の活用の重要性を指摘した。特に「こうみん未来塾」など地域の教育支援組織との連携を深めることで、子どもへの指導の質を向上させることが期待されている。
また、放課後児童クラブについては、土曜日の開所日が月1回にとどまっており、保護者からは切実なニーズが寄せられている。市は、今後の運営手法の見直しを行い、保護者のニーズを反映する方針であり、地域での役割を強化しながら対応を進める意向を示した。
さらに、定住外国人に対する支援策の拡充も求められており、生活に役立つ情報提供や地域の交流の場を増やすことが検討されている。外国人旅行者への観光資源の発掘も進めつつ、地域間の連携を強化していく方針である。
一方、安全な学校給食についても問題提起され、特に輸入小麦に関する安全性が懸念されている。市は県産小麦の使用を拡大する方針を示し、今後の給食メニューへの県産小麦の導入を計画している。
最後に、高齢者の運転免許返納に関する支援策として、タクシー等の利用促進が挙げられたが、さらなる施策の必要性が強調され、特に市独自の交通費補助などが期待される。市はこれらの課題を真摯に受け止め、提案された施策について引き続き検討していくとした。
また、三田まつりが中止されたことに伴い、地域活性化に向けた代替案や、観光振興策も求められている。市は市民の声を聞きながら新たなイベントを模索したい意向を持っている。