令和5年6月1日に開催された三田市議会定例会において、重要な議題が取り上げられた。
この日程では、今期定例会の会期を30日間に決定し、多くの報告が行われた。特に、市長提案による補正予算に関する議案が16件提出され、物価高騰対策や地域医療提供体制の整備、子育て支援施策などが焦点となった。
市長の森哲男氏は、議会において新型コロナウイルスの位置付け変更について言及し、市民や事業者への支援体制の強化を求めた。また、「三田まつり」の花火大会の実施が期待される中、感染防止対策への配慮も重要であると強調した。
今期定例会では特に、三田市民病院の再編統合に関する議案が重要視された。森市長は、「新統合病院の整備に向けた取組を本格化させる」と述べ、地域医療体制の強化に向けた基本協定書の締結を報告した。
また、物価高騰の影響を受けた市民生活の支援として、低所得層への特別給付金の支給や、介護保険サービスの支援などの補正予算を提案した。これにより、生活者への支援を強化し、地域経済の活性化を図る狙いがある。
さらに、議案第53号及び第54号では、三田保育所と広野幼稚園の大規模修繕工事に関連した請負契約の締結が議論された。今北義明議員は入札の公平性について疑問を呈し、入札条件の見直しを求める発言をした。副市長は、地元企業の育成に配慮した入札条件を設けていると説明したが、今北議員はさらなる改善を促した。
議会の運営においては、特に新型コロナウイルス対策や地域医療の確保が焦点となる中、市長は「信頼と責任の市政運営を進める」と強調した。これにより、市民が安心して暮らせる環境整備の必要性が再確認された。