令和2年9月三田市議会は、9月18日に第357回定例会を開催した。
新型コロナウイルスの影響を受け、議会の運営は感染症対策として密接を避ける形が取られた。議長の福田秀章氏は、水分補給を許可するなどの措置も講じている。
本日の会議では、日程第2において、議案第63号から71号、73号、74号が一括上程された。これには予算関連の議案が含まれ、各委員会からの審査報告が行われた。報告によれば、いずれの議案も原案の通り可決される運びとなった。
また、日程第3では認定第1号から第10号の決算認定について審議された。予算決算常任委員会委員長の平野菅子議員が登壇し、令和元年度の一般会計の決算状況を詳述した。歳入総額378億2,685万円、歳出総額371億7,303万円であり、実質収支額は5億8,175万円の黒字となった。
経常収支比率は94%で前年よりも改善されているとのことだ。しかし、新型コロナウイルスの影響や少子高齢化に伴う社会保障費の増大により、市の財政は依然として厳しい状況にある。
質疑応答においては一般会計の歳入状況に関する議論も行われた。保育所運営費の滞納繰越についても取り上げられ、数ヶ月以内の解決を目指していると市から答弁があった。
さらに、次の議案となる日程第4では新型コロナウイルス対策の補正予算が提案される。市長の森哲男氏は、感染症対策として、厳格な経費削減と職員への慰労金支給を指示。これにより、合計8,179万円の減額が見込まれ、経済活動への影響を少なからず緩和する意向が示された。
最後に意見書案第8号が審議され、地方財政の悪化に対する地方税財源の確保が求められた。この意見書は全会一致で可決される見通しだ。議長は「選挙告示までの日数も短くなり、今期の活動の意義を噛みしめながら、次回に向けて準備を進めていく必要がある」と述べた。
本日の会議は、大小30件にのぼる議案が提出され、全議案が適切に処理されたことが確認された。新型コロナウイルス下における厳しい状況の中での安定した財政運営が求められ、議会は引き続きその実現に努めていくと決意を新たにした様子であった。