令和3年第363回三田市議会臨時会が、10月25日に開会した。
会議では、今期臨時会の主要な議題として令和2年度の一般会計及び特別会計の決算認定が取り上げられた。
市長の森哲男氏は、「一般・特別・公営企業の各会計決算認定の計9件と令和3年度一般会計補正予算(第7号)を提案する」と述べ、議員に慎重な審議を求めた。
特に、予算決算常任委員長の厚地弘行議員が報告した内容によると、税収に関して市税の収納において不納欠損額が約1億4千万円に達し、今後の税収の重要性が高まるとの指摘があった。
コロナ禍による影響が続く中、委員会ではオンライン交流など新しい交流手法の導入が求められている。特に姉妹都市との関係維持に向け、新たな取り組みが議論された。
また、三田市の休日応急診療センターの運営についても議論され、令和2年度は受診者数が減少し、実質的には約3千万円の赤字となったとの報告があった。市の医療政策監である米田義正氏は、「徐々に受診が戻りつつあるため、安定した運営を目指す」と述べた。
議場では、また子ども医療費助成や家庭教育充実事業についても意見が交わされた。
北本節代議員が新議長に就任し、「市民に開かれた信頼される議会に」と強調したのに対し、前議長の森本政直議員は、コロナ禍の影響のもと全力を尽くしたと振り返った。
さらに、日程に関する採決が行われた結果、認定第1号及び第2号について賛成多数で認定され、7件については全会一致で認定された。
続いて、追加日程として議長辞職と新議長選挙が行われ、北本議員が議長に選任された。
一方、副議長には白井和弥議員が選出され、彼も議会運営の透明性を重視する姿勢を見せた。