令和5年6月9日、芦屋市議会第3回定例会が開会した。議長の帰山和也氏は開会にあたり、新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけが変わったことを報告し、引き続き感染拡大防止への協力を求めた。
市長である高島崚輔氏は、定例会の初めに福祉サービスへの物価高騰対策支援を含む補正予算を提案した。物価高騰が続く中、この施策は地域の福祉サービスを守る上で重要であると強調された。具体的には、民間団体への活動経費支援として、個々の団体に最大25万円を支援する方針を示した。
また、高島市長は、JR芦屋駅南地区の市街地再開発事業についても言及した。駅前の魅力を高めることが、このプロジェクトの目的であるとして、地権者の生活を守ることが不可欠であると述べた。再開発は「緑があふれ居心地が良く、歩きたくなるような芦屋らしい駅前」という理念のもと進められる。これにより、地域の活性化が期待されている。
さらに、高島市長は、夏まつりなどの地域イベントの支援を通じて、芦屋の未来を担う世代との対話を行うとして、中学校訪問にも言及した。6月3日、小学校で運動会が開催され、久々の通常開催に市民の喜びが伝わったとも報告された。
本定例会には、補正予算を含む計13件の議案が提案されており、重要な議題が続々と登場することが予想されている。議会の進行にあたる議員たちは、地区住民や市民の声に耳を傾け、さらなる地域発展に向けた合意形成に努めることが求められる。