令和6年4・5月議会報告の議員総会が5月28日に開催された。
この会議では、福島議長が山本議員の介護による欠席を報告した後、議題に移った。
議題は、質問取扱要綱の一部改正に関するものである。福島議長は、5月17日の議会運営委員会での一般質問の見直しを受けて改正が提案されたと説明した。
この改正案に関して、田中淳司議員が反対の立場から意見を示した。彼は、一般質問の時間を40分から30分に短縮することは議員活動において重要な役割を軽視するものだと強調した。田中議員は、議会の存在意義を執行機関の監視と市民の声を代表することに置き、そのためには十分な発言時間が不可欠であると訴えた。
また、議会運営委員会では、質問時間の見直しが過去に議論されており、その結果が変わることに対する疑問も指摘。現在の改正案では質問日数を最大4日とする中で、発言時間を短縮すること自体が議会の透明性を損なうことにつながるのではないかとの懸念が意見として出された。
一方、高谷浩司議員は日本維新の会を代表し、改正案に賛成の立場で意見を述べた。高谷議員は、現状の発言時間の不均等が問題であり、全議員に公平な発言機会を与えるためにはこの改正が必要だと説明した。彼は、適正な時間配分による制度改革の必要性を強調し、公正な運営を図る意義を訴えた。
討論の結果、質問取扱要綱の一部改正は起立多数によって可決された。これを受けて、議会では今後、一般質問の運営をどのように進めていくかが重要な課題として浮上している。議員たちの意見は分かれているが、議会改革を進める中で市民にどのような姿勢を示すのか、その方向性が問われることになるだろう。