令和4年6月14日に芦屋市議会の定例会が開催され、様々な課題について活発な議論が行われました。
特に注目されたのは、福井美奈子議員による『不登校の児童生徒の支援について』の提起です。福井議員は現在の不登校の深刻化を指摘し、文部科学省の調査結果を元にその状況を説明しました。
彼女によると全国で不登校児童生徒は増加し続け、令和3年度には小学校で67人、中学校で100人が不登校であると述べました。これに対して、芦屋市でもこの問題に真摯に向き合い、本人や保護者に寄り添った支援体制が必要だと訴えました。市長のいとうまい氏も市としての支援体制強化を約束し、教職員との連携を強化する意向を示しました。
次に福井議員は『18歳成年の改正民法について』も言及し、18歳から成人と認められる背景や、成人式の開催方法について質問しました。市長は成人年齢改正に伴う市の取組みを説明し、今後の啓発活動や地域での行事についての見解を述べました。
しかし、議論は不登校児童生徒の支援に戻り、福井議員が他の議員と共に具体的な支援策の拡充を求める声求めました。市は関係機関との連携を強調し、定期的に支援を行う姿勢を表明しました。
また、南芦屋浜のビーチ活用についても議論があり、地域住民と利用者の意見を基にした協議が求められました。しかし、ビーチの活用に向けたルールが未整備であるという課題が浮き彫りとなりました。市長はいずれルールを策定し、利用促進を図る方針を示しました。
さらに、医療的ケア児の支援強化についても説明がありました。市内の医療的ケア児は11人おり、今後も受け入れ態勢を充実させる考えを示した福岡教育長は、看護師の配置についても意欲を示し、地域全体での支援体制構築を目指す姿勢を伝えました。特に、家庭への支援体制構築についても重要視され、民間との連携が鍵となることが提起されました。
また、春に導入された電子図書館も話題に上り、学校との連携を強化し、利用促進を進めることが約束されました。子どもたちに本を読む機会を増やすための様々な取り組みが進められています。