令和6年2月29日、芦屋市議会が開会され、様々な議題が討議された。
主な議題の一つは、新型コロナウイルスの影響により増加した不登校の状況である。市長の高島崚輔氏は、「特に学校環境や生活リズムに変化があった」と述べた。不登校の児童生徒は小学校で約3倍、中学校で約2倍に増加した事実が報告され、その背景には感染症対策が影響しているとの見解が示された。
今後、校内に設置されるサポートルームや導入予定のPEACEサポーターを通じて、心のケアがなされることが期待される。教育長の福岡憲助氏は、「一人一人の個性に寄り添う教育を進めるべき」と強調した。
また、民生文教常任委員会では、教育の在り方についても言及され、特に「ちょうどの学び」に関連した新たな取り組みが求められている。「あしやPEACEプロジェクト」により、Individualized supportが実施される。
一方、高齢者支援については、新たな支援センターが打出浜と浜風小学校区に設置される予定である。この事業に対するニーズは高まっており、相応の人員が確保されることが求められている。加えて、地域の高齢者が抱える課題についても、生活支援センターの役割が重要視される。
市長は、「学校体育館への空調設置は重要な施策」とし、国の環境改善交付金を利用して整備を進める意向を示した。エアコンの設置が、熱中症対策に効果があることが期待されている。
さらに、平和行政に関しては、戦争の悲惨さや平和の尊さを未来世代に継承する事業が計画されている。市民の厚い支持を受け、脱原発を目指す市として、その姿勢が確認された。
また、災害対策については、能登半島地震の支援計画も検討されており、市民によるボランティア参加が呼びかけられている。この中で、地域のつながりを深め、防災意識の向上を目指す姿勢が示された。従って、行政として、地域の自主的な取組を促進することが重要である。
市職員のワークライフバランス確保に向けた取り組みも引き続き進められており、高島市長は、職員との定期的な対話を重視する姿勢を示した。職員のアイデアが市政に与える影響についても、今後更なる対話を進める意向が表明された。