令和元年6月27日、芦屋市議会は第2回定例会を開催した。
議題となったのは「芦屋市指定金融機関の指定について」である。総務常任委員会が提出したこの議案は、過去からの金融機関の指定状況や最新の状況について慎重に審査された。
まず、総務常任委員長のひろせ久美子氏が報告を行った。これまで昭和39年から三井住友銀行と三菱UFJ銀行が交互に指定金融機関となっていたが、昨年6月に三菱UFJ銀行からの辞退申し出があった。辞退理由は、金融情勢に伴うコスト負担に関するものであった。辞退に伴い、本市は引き続き三井住友銀行を金融機関とすることを決定した。
質疑の中で、委員からは、今後の三井住友銀行の条件について質問があった。これに対し、当局は人件費面や手数料に関する新たな条件が必要になると説明した。その結果、三井住友銀行は引き受けを条件として提示した詳細についても議論が交わされた。
また、三菱UFJ銀行が辞退した影響として、市民の利便性の低下が懸念されるとの意見が多く出た。特に、ATMの撤去などが市民に与える影響について、市側は現状のサービスを維持するための努力を続けると述べた。金融機関との交渉の透明性や適正なサービスの提供についても軽視されず、当局は他市と調整していく意志を示した。
さらには、ネットバンキングを利用した公金収納の促進や、現金収納の煩雑さを解消するための非現金対応の必要性に関する意見も出され、委員からは最適な解決策を研究するよう要望がされた。
最終的に、採決の結果、第50号議案については、全員一致で可決される運びとなった。今後の議事運営に期待が寄せられる。