令和3年の芦屋市議会第1回定例会が開催された。
議長の中島健一氏は、開会にあたり福島・宮城での地震について触れ、被災者へのお見舞いを述べた。また、新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言の延長と、感染防止策の徹底を求めた。
いとう市長は、特に新型コロナウイルスワクチン接種事業に関する取り組みの重要性を強調した。具体的には、医療従事者からの優先接種が行われること、そして市民への円滑な接種実施に向けた体制が整備されている点に触れた。市長は、市民の命と健康を守るため、関係機関との連携を強化していく意向を示した。
また、令和3年度の施政方針についても説明した。市長は、この年度に新たに「第5次総合計画」及び「第2期創生総合戦略」を進めていく中で、市民の安心・安全な暮らしを守るため、持続可能な行政運営を目指すと述べた。特に、芦屋駅南地区の市街地再開発事業が未来にとって重要であるとの認識を示し、議会や市民に理解を求めた。
さらに、福岡憲助教育長の任命が議会で同意され、新年度の予算案についても具体的な数値が挙げられた。一般会計の補正予算案は588億3,581万3,000円に達し、新型コロナウイルス感染症対策に対する予算が多く計上されていることが明らかになった。市長は「感染症対策を含む各事業費を追加することで、安心して暮らせる環境づくりを進めていく所存です」と述べた。
また、災害対策にも言及し、昨年の地震や新型コロナウイルス感染症の影響により、様々な防災体制の見直しを進める必要があるとして、地域の防災意識を高めるための活動に力を入れていく考えを示した。市議会は、これら予算案や施政方針について慎重に審議を進める方針だ。