令和3年12月、芦屋市議会第4回定例会が開かれた。
議長の松木義昭氏は開会の挨拶で、紅葉の季節から冬への移り変わりを感じつつ、新型コロナウイルスの新規感染者数が全国で減少していることを言及した。しかし、新たな変異株の報告もあり再拡大の懸念が存在するため、正しい感染予防に努めることが必要だと訴えた。特に、インフルエンザとの同時流行についても注意が促された。
市長のいとうまい氏は、議会に向けて新型コロナウイルスワクチン3回目接種に係る経費や子育て世帯向けの生活支援給付金に関する補正予算を提案した。これにより、医療体制が安定していることを強調しつつ、引き続き感染対策を徹底し、日常生活の回復を目指す姿勢を示した。
同定例会では、ハラスメント防止に関する指針作成が話題となった。議長は、議員や職員が議論しやすい環境づくりを目指す考えを述べ、理解を深めることの重要性を強調した。
また、教育政策に関しては、コロナ禍における子どもたちのストレスをテーマにした研修会を開催したことが報告され、教育の質の確保と心のケアが求められているとした。議会としては子どもたちに対するしっかりとした支援を続ける必要があるとの認識が示された。
会議の中で、北朝鮮による日本人拉致問題の啓発活動についても議論がなされた。川上あさえ議員が提案した決議案は、北朝鮮による拉致の問題が依然として深刻であることを訴えるものであり、さらなる啓発活動を通じてラチ問題への理解を深めることが求められた。議員は、国内外での問題解決に向けた取組の重要性を訴えた。
最後に、各議案と補正予算について慎重に審議し、全ての議案が可決されたことが報告された。定例会は今後も続き、議会の重要な役割が再認識された。