芦屋市では、シルバー人材センターが運営するレストラン「キッチンカフェなりひら」が2023年5月31日に閉店した。これは、新型コロナウイルスの影響や経営赤字など、厳しい状況を反映した決断であった。閉店に際し市民からは、「憩いの場が失われた」との声が相次ぎ、高島市長は引き続き地域の憩いの場を設ける方針を示した。
市長によれば、地域の高齢者が生き生きと活動できる場を維持することが重要であり、今後も対話を重ねていく姿勢を強調した。しかし、シルバー人材センターは独自事業に関して予算や利益を確保できず、今後の存続に不安を抱えているという。さらに、屋外広告物条例の施行もあり、商業施設の運営を困難にしているという指摘もあった。
また、新型コロナウイルスの影響により、市民生活に多くの変化が生じ、行政の機能を再確認する必要があるとされる。市は、コロナ対策の総括を行い、今後の対応策を検討することが求められている。特に、感染症法の取扱い改定に伴い、市民に向けた感染症対策の確立が急務となっている。
一方、放課後児童クラブの充実に向けた取り組みや、行政改革の進捗状況についても多くの質問が寄せられた。特に、教育長への質疑では、放課後児童クラブの専用教室の確保の遅れについての不満が表明された。この状況に対し、教育長は運営の状況を説明しつつも、現状の課題を認識し、改善に努めると述べた。
市の行政改革に関しては、進捗状況が把握されており、効果実績額は約20億円と予定されている。今後も市民の意見を反映しつつ、持続性のある施策に取り組んでいく必要がある。特に、屋外広告物条例については地域の景観を守るための評価がされているが、さらなる施策の進捗が求めらる。
以上の点について、市は今後、地域全体の声を広く集めること、特に高齢者施設や放課後児童クラブの充実に向け、具体的な対応策を講じることが求められている。特に「キッチンカフェなりひら」の運営の経験を生かし、地域に根ざした事業の活性化を図る必要がある。エンジンブレーキの普及啓発活動なども含め、運転者への安全意識向上が図られることが肝要だ。