令和2年12月9日、芦屋市議会第7回定例会が開催され、議員らが市の重要な課題に関して多様な質問を行った。
まず中村亮介議員が、COVID-19の影響による市立小学校の行事や教育活動の工夫について質問し、いとう市長が教育環境の変化と心のケアに関する取り組みを強調した。
次に、市立西蔵こども園の安全対策についての話題が挙げられ、特に地震に対する耐震性や避難訓練の実施計画が市長より説明された。
さらに、シティプロモーションについても議論され、市が過去に行ってきたプロモーション活動の評価やその効果について触れられた。市長は今後もシビックプライドの醸成と地域の魅力発信を続けていく考えを示した。
一方、SNSを活用した市の情報発信に関しては、地域住民により分かりやすく有益な情報を提供するための戦略の重要性が説明され、さらなる対応が求められた。
午後のセッションでは、公共施設の統廃合や民間への公務外注化についても語られた。議員たちは地域住民の声を尊重し、意思決定プロセスにおいて市民との対話の重要性を訴えた。
特にひろせ久美子議員は、春日集会所の統廃合に対する地域住民の不安の声を代弁し、「市民が主役のまちづくり」の原則に立ち返ることを強く求めた。人口減少や高齢化社会における持続可能な行政への道筋も論じられ、将来の公共サービスをどのように維持するのかが焦点となった。
このようにして、芦屋市議会では市民の生活環境や地域の特性に配慮しつつ、将来に向けた行政サービスの方向性が話し合われた。これらの議論が生涯を通じて安心して暮らせる地域作りに寄与することを期待したい。