芦屋市議会の令和4年3月定例会は、令和4年2月28日に開会された。議題には予算、コロナ対策、そして公共施設や教育に関する重要な施策が含まれている。特に令和4年度予算について、市長のいとうまい氏がその概要を説明した後、議員から活発な質疑が行われた。予算案の中には新型コロナウイルス対策として、支援金や医療機関への補助が含まれているが、質疑では他市と比較される点が取り上げられた。
当局は、臨時特別給付金の上乗せを行わなかった理由として、国からの給付金の範囲内での施策に限定する方針を示した。特に、住民税非課税世帯への支援が注目されているが、対象が極めて限定的であるとの意見が上がり、「より多くの市民に対して効果的な支援が必要」との声が強まった。これに対し、市側は「予算の限り内で最大限の支援を行う」との立場を示したが、今後の施策に対する期待感が高まっている。
保健所の存在意義も再確認され、県に対し存続を求める署名活動や市民の意見を最大限に反映させる姿勢が求められた。市民との対話を通じて多様なニーズを把握する重要性が強調され、そのための情報提供が必要であるとの意見も出た。
また、教育関係ではGIGAスクール構想が進行中である。賛否が分かれる中、教育予算の確保は重要視され、特に保護者が安心して子どもを預けられる環境作りが求められている。別の観点からは、タブレットやデジタル技術に頼りすぎた教育方針が懸念されており、余裕のある教育活動が模索されている。