令和5年12月1日午前10時02分、芦屋市議会第5回定例会が開会された。
議長の帰山和也氏は、開会に際し挨拶を行い、今年も瞬く間に12月を迎えたこと、様々な議会活動に取り組んできたことを報告した。特に、各常任委員会での行政視察や議員研修会の開催を挙げ、得た見識を今後の参考にすると強調した。
市長の高島崚輔氏は教育問題について言及した。市立小学校でのいじめ問題に関し、子どもたちとその保護者、市民に対して謝罪した。さらに、教育委員会への諮問が進行中であり、年内に答申が行われる予定だと説明した。
その後、教育委員会委員の任命に関する第67号議案が提出された。高島市長は、上月敏子氏の後任として細田眞由美氏の任命を提案したが、議会内では異論も多かった。特に、川島あゆみ氏は、教育委員会は地域住民の意向を反映させるべきであり、外部からの人材登用が教育自治の趣旨を逸脱する懸念を表明した。さらには、細田氏が遠方在住であることが教育現場を観察する上での不安要因であると述べた。
その後の討論で、議員たちは細田氏の任命に対して否定的な意見を相次いで表明した。中には、地域性を重視すべきとの指摘もあり、細田氏の実績は認めつつも、地域理解を深めるには不十分ではないかとの声が上がった。最終的に第67号議案は起立少数で同意しないと決定された。
続いて第68号議案の人権擁護委員の推薦に関する意見が付され、原案に同意することが決まった。その他多岐にわたる議案が提案され、各常任委員会に付託された。
この定例会は、12月22日までの22日間で、議題には多くの市民に関連する問題が含まれている。