芦屋市議会の令和5年第4回定例会が行われ、市民生活を守る重要な視点が数多くの議題として挙げられた。
注目を集めたのは、芦屋市指定ごみ袋制度の導入及びカラス対策についてである。岩岡りょうすけ議員が質問し、指定ごみ袋の販売現状やカラスによるごみ散乱被害の不安を訴えた。市長の高島崚輔氏は、パイプライン地域における公平性についての意見を理解し、ルールを遵守するよう啓発を行うと述べた。さらに、カラス対策については、鷹を活用した方法を再度検討する意向を示した。
また、1人1台学習用端末に関する質問も上がり、児童生徒へのタブレット端末の保守問題が取り上げられた。教育長の福岡憲助氏は、破損や紛失についての具体的なデータを提示し、課題を認識していると強調した。特に、物損による故障が多数発生している現状については、家庭での取り扱い指導が必要とされ、もっと手厚いサポート体制が求められている。
旧精道幼稚園跡地の利活用についても議論され、行政の柔軟な運用が必要との声が上がった。このエリアを地域の集会所として活用する案について考慮されるべきで、市民の憩いの場を提供することが求められている。
さらに、市史資料の管理と情報提供、救急搬送の待機時間短縮についても質問があり、特に救急搬送に関しては、現場到着から病院決定までの時間が平均で24.5分に延伸していることを議論された。
平和行政の重要性も強調され、歴史的な教訓を若い世代に伝える必要があるとの意見が聞かれた。市長の高島氏は、今後の平和施策についても前向きな姿勢を示した。
最後に、街路樹等包括管理業務についての確認があり、適切な維持管理が行われているかどうかが問われた。担当部長は、現在の状況においては経費縮減が進み、業務は効率化されていると報告したが、確認すべき問題点が残されていることにも言及された。