令和3年12月8日に開かれた芦屋市議会第4回定例会では、様々な重要なテーマが議論された。特に、寺前尊文議員による一般質問が注目を集めた。寺前議員は、新型コロナウイルスの影響で萎縮する市民活動を活性化させるために、市民と職員の協働によるまちづくりを強調した。
医療や福祉の分野が掲げられる中、寺前議員は、感染症の影響で市民活動が活力を失っている現状を指摘した。特に、「地域での自治会活動、餅つき大会や盆踊りなどのイベントも自粛が続いている」と述べ、地域行事の再開が急務であるとの認識を強調した。また、職員の市民活動への参加や協働を求め、「市民が主役」という市長の姿勢への期待を寄せた。
続く公立幼稚園の3年保育については、寺前議員は幼児教育の重要性を再確認した。特に「三つ子の魂百まで」とのことわざを引用し、早期の人格形成がいかに重要であるかを訴え、試験的に始まった岩園幼稚園の受入れ状況を尋ねた。市長は、岩園幼稚園の受入れ状況について、現段階では順調であるとの見解を示した。一方、道路管理について、寺前議員は近年の降水量の変化がもたらす影響を述べ、特に大雨による舗装の劣化問題を取り上げた。
市民生活の質向上、地域活性化のためには、適切な道路整備が必須であり、「市が管理する主要市道の空洞化の点検を進める必要がある」と提言した。市長はこの提言に対し、点検体制の強化を約束し、土砂災害対策に引き続き取り組む姿勢を示した。
この会議では、さまざまな視点から市民の生活に直結する議題が挙げられ、より良い市民サービスへ向けた具体的な施策が求められた。寺前議員の提起した問題は、市民活動から道路整備、幼児教育まで多岐にわたり、市の持続可能性を確保するための重要な議論が繰り広げられた。市長は今後もこれらの課題に真摯に向き合い、解決に向けた取り組みを続けていく考えを述べた。
今後も市議会の動きに目が離せない。