令和5年6月19日に行われた尼崎市議会の定例会では、さまざまな重要な議題が議論された。特に、保育士不足や障害者支援、地域包括支援センターの強化に関する問題が中心に取り上げられた。
特に注目されたのは、保育士不足の現状についての説明であった。西藤彰子議員は、保育士の業務負担軽減のために今年度から始まった保育支援者の配置補助制度に関して、保育士資格がない方の相談やマッチングの進捗状況について尋ねた。教育長の白畑優君は、これまでも保育支援者を通じた業務軽減の取り組みが進められており、今後も拡充される見込みがあると回答。
また、障害者支援の充実に関しては、今後のニーズの多様化を踏まえ、相談窓口の機能強化が求められている。中村敦子議員は、障害者が自らの希望に合うサービスを受けられるよう、各相談窓口の連携を強化する必要性を訴えた。
さらに、地域包括支援センターの機能強化についても質疑が行われ、市の職員が今後の高齢化社会に対応するための支援体制の整備に向けて努力する意向が示された。地域包括支援センターの利便性向上のため、職員の増員や業務改善についての取り組みも求められた。
犬や猫を含む動物愛護の観点でも、別府建一議員が動物愛護基金の充実や動物愛護センターとの地域連携を提唱した。動物愛護に対する市の取り組みが評価される一方で、更なる支援が必要であるとの声が上がった。
最後に、教育の観点からは、佐野剛志議員がSTEAM教育について言及し、特別支援教育の充実が求められる中、加西市など他具体例を挙げながら、尼崎市の教育方針の今後に期待が寄せられた。