令和4年6月10日、尼崎市議会第7回定例会が開催された。
今回の定例会では、令和4年度の一般会計および水道事業会計、下水道事業会計の補正予算が主要議題として取り上げられた。まず、岸田光広議員が実施した一般質問に対し、ペットの同行避難や商店街の振興策について具体的な取り組みが報告された。
岸田議員は、災害時のペット同行避難に関する要求が高まっているとして、尼崎市が実施する情報提供や準備の重要性を強調した。また、商店街の活性化についても、国や県からの施策と連携し、支援していく必要があると訴えた。その中で新たに売られる商品やイベントの創設の提案もあった。
続いて安川春樹保健担当局長は、ペットの同行避難に関する施策のリニューアルについて詳しく解説した。改訂されたホームページには、避難所の情報、物資の準備方法も明記されており、飼い主が事前に情報を得られる仕組みも整った。
さらに、商店街の振興にも取り組み、地域経済の活性化を図るために新しい事業を進める意義を述べた。吉田淳史経済環境局長が国による商店街支援策を紹介し、尼崎市の特有の事情に基づいた振興策の考え方が明らかにされた。特に、新型コロナウイルスの影響が続く中で、経済の安定化が求められる。
さらに、岸田議員は子宮頸がんワクチンの施策を振り返り、妊婦健診助成に関する改善の提案が評価された。市の対応が迅速であることに感謝の意を示しつつ、今後も積極的な取り組みを求めた。
次に、学校における不登校対策についても言及があった。教育長は、各中学校における不登校対策の実施状況を報告し、今後も教育環境の改善に努める決意を述べた。特例校制度や夜間中学の利用拡大に向けた意気込みも示された。
また、公共施設の整備について質問があり、相次いで進められている整備方針が示された。特に、コミュニティFMの運営改善が進められ、市民への情報提供・周知を強化し、さらなる利用促進を図る考えが示された。他の議員からも補助金制度についての意見があり、適正な運用が求められる。
最後に、阪神バスの運賃値上げに伴う助成の必要性についても触れられ、よろしく活用できる体制整備が提案された。全体を通じて、議員たちの意見は具体的で、今後の市政運営や施策改善への要望が相次いだ。