令和4年12月27日、尼崎市議会は第11回定例会を開催し、各議案に関する審議が行われた。特に、保育所条例の改正や都市計画審議会の改正などが議題となり、重要な決定がなされた。
議案第113号の「尼崎市立保育所の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例」については、多様化する保育ニーズへの対応が求められている。本案は、七松保育所を社会福祉法人に移管するものである。審議の中で一部議員は、公立保育所の民間移管に反対の意見を表明したが、最終的に原案通り可決された。
続いて、議案第114号の「尼崎市都市計画審議会条例の一部を改正する条例」は、地域交通政策に関連する調査審議事項を追加。委員の中には、過密化が進む審議会の運営に懸念を示す声もあった。都市計画における交通体系整備の重要性を認識しつつも、運営の充実について議論が交わされた。
また、議案第119号は「インボイス制度の実施延期」に関する請願であったが、こちらは不採択となった。一方、健康福祉委員会による意見書案も二件上程され、帯状疱疹ワクチン接種への助成や知的障害者行政の国の対応拡充を求める内容が採決された。両案ともに異議なく可決され、議会としての一致した姿勢が示された。
市長の挨拶では、議会での熱心な審議に感謝が述べられ、今後も市民の信頼を裏切らない運営を目指す姿勢が強調された。議会では、各議案が原案通り可決され、一括採決も行われ、54件の議案が一日で処理されるとともに、市の方針に対する支持が反映されたことが確認された。
この定例会は、年度末の重要な時期であり、さまざまな施策が実行に移される準備が進んでいる。市民生活に直結する事項から、公共施設の運営や財政に関連する内容まで多岐にわたる議論がなされ、今後の尼崎市の進展が期待される。