令和5年11月29日に開催された第17回尼崎市議会臨時会では、重要な議案が議題となった。特に光本圭佑議員に対する辞職勧告決議が大きな注目を集めている。
光本議員は、政務活動費の不適切な運用や文書偽造が発覚し、過去に二度辞職勧告を受けた。今回の審査によって、政治倫理審査会は光本議員が議員職にとどまることは適切でないとの見解を示した。公明党の藤野勝利議員は、議員としての責任と倫理について強調し、「市民の信頼を損なう行為は許されない」と述べた。
松岡洋司議員も同様に、光本議員の行動が市民の信頼を浅くしたことを強調し、早急な辞職を求めた。さらに、別府建一議員は期末手当の削減について疑問を投げかけ、選挙対策としての動機を問う姿勢を示した。
市長の松本眞氏は、今回の期末手当の見送りについて、市民生活に寄り添った判断であるという立場を取った。物価高騰に対する共感を示し、市民の状況を考慮した対応が必要であると述べた。同市長は、「今回の措置は未来の判断を拘束せず、柔軟に対応していく」と強調した。
本会議では、期末手当の改定に関するいくつかの条例が一括議題として扱われ、多くの議員からの質疑が行われた。議会の透明性と市民への説明責任が求められる中、今後の審議に向けて注目が集まる。
最後に、議案第2号に対する賛成討論が行われ、全会一致で可決された。光本議員はこの決議について自らの責任を果たすべきだとの声が多く、市民からの信頼回復が急務であるという認識が議会に広まっている。