令和2年12月9日、尼崎市議会の定例会が開催され、様々なテーマが議論された。
中学校給食についての質疑では、導入に向けた具体策が浮き彫りとなった。特に、株式会社あまがさきスクールランチとの契約が締結されたことなど、食育の観点からも多くの期待が寄せられている。一方で、栄養教諭の配置について、多くの学校が必要とする人数と実際の法定基準とのギャップに対する懸念も表明された。
保育士の確保と処遇改善に関する提言も議論の中心となった。地域の保育所では、高度な専門性が求められる職業であるにも関わらず、十分な賃金が提供されず、結果的に質の高い保育が難しい現状が続いている。特に、子どもたちの多様な背景を考慮すると、保育士の数と質の確保は喫緊の課題である。
また、公立保育所の建て替え計画についても多くの議論があった。武庫南や杭瀬、次屋などの老朽化した保育所は、実際に使用される保育施設としての基準を満たしておらず、市としての戦略的な計画が求められている。
旧園和幼稚園跡地に関する意見は、地域住民からの要望が強く、子どもたちのための施設として活用されることが望まれている。しかし、依然として具体的な進展は見られず、市の取組が求められている。