令和3年5月20日に開かれた尼崎市議会定例会では、
新型コロナウイルス感染症に関する重要な議題が多く取り上げられた。
市内で新型コロナウイルスに感染し、自宅療養をしている人の状況が
厳しく、特に注意を要する患者の数も増加している。
北村保子議員は、健康福祉委員長として、
一般会計補正予算や専決処分の報告に関する議論を促した。
議案第53号の一般会計補正予算(第3号)では、
派遣された保健師にも関連した質疑が目立った。
「派遣される保健師の人数は適正なのか」との質問に対し、
当局は「健康観察に必要な人数として見込んでいる」と説明した。
しかし、保健所の人員体制は過酷である可能性が指摘され、
患者数の急増に対応するための体制強化が
求められる声もあった。現行の体制では
業務の負担が大きく、必要な支援が行き届くか不安視されている。
また、委員会での質疑を通じて、
新型コロナウイルス感染症の影響による入院調整について選手からの意見があった。
入院調整は、条件が整ったうえで行われるため、実際に
すぐに入院に繋がることができないこともしばしばである。
議案第58号の事業契約の変更についても取り上げられた。
アスベストが含まれる材質の発見により、
工期や費用が影響を受けることが予想される。
事務当局は、初期調査対象が限られたことが要因であると示唆された。
また、議案第59号として新型コロナウイルス感染症によって生活基盤が
不安定な世帯への特別支援金の支給も審議された。
この支援策には約4億円以上の予算が必要であり、
市民の生活支援が求められる中、迅速な対応が必要であることが確認された。
議長は、全体として補正予算案が原案通り可決されたことを報告した。
本議会では、議員の協力により、令和3年度一般会計補正予算(第4号)や
新型コロナウイルスへの対応策が審議され、
行政と議会が連携を深めている様子が見られた。
最後に市長が感謝の意を述べ、これからのさらなる努力を求めた。
議会は表決を行い、無事終了した。