令和4年6月、あまっ子ステップ・アップ調査の結果が学び支援課長によって詳述され、突然のコロナ禍にも関わらずICT教育が進展していることが報告された。
調査に基づくと、タブレット支給により「調べたことをパソコンを使ってまとめたり、発表したりすることができる」との回答が各学年で顕著な上昇を見せ、授業改善が進行していることが明らかとなった。学び支援課長は、タブレット利用が学力向上に寄与しているとし、教育委員会と学校間でのデータ共有が定期的に実施されている理由について説明した。その際、学校別の状況が把握されて特定の課題に対応できる。
また、D層の改善が見られる一方で、学校間の差異が等しいと見なすことが難しいとの見解を示した。具体的には、それぞれの教科の研究会を通じて効果的な指導方法を模索し、タブレット教育の現場での継続的な研修の必要性が指摘された。このような取り組みは今後さらなる学力向上に期待される。
一方で、委員からは個別指導の重要性が強調され、特に中学校で教科ごとの課題を分析し、具体的な施策を如何に共有し実施するかが検討された。川崎委員は、英語教育の強化を評価しつつ、数学や理科の課題をどう克服していくべきかを問う。このような質疑応答を通じて、ニーズに応じた指導が必要であるとの認識が共有されることとなった。
また、教員の負担増加についても懸念され、調査結果を通じて得られた情報により、教員が感じる負担を軽減する策が必要である旨の意見も述べられた。このような意見を受け、学校ごとの状況を把握しながら、支援体制を整えることが求められている。今後も教育の現場における改良点を明確化し、効果的な授業の実施を目指していく方針である。
最終的に、尼崎市の教育委員会は、次のステップを検討し、地域全体の学力向上を図る重要な施策を推進する考えを示した。