令和2年第1回定例会の第三日目が開催された。市民ネットワーク北海道代表の鶴谷聡美議員は、市長及び教育長に向けた代表質問を行い、様々な施策について意見を述べた。
質問の中で特に注目されたのは、支え合い健やかに暮らせるまちについてである。鶴谷議員は、新年度からロタウイルスワクチンの予防接種が実施されることに触れ、過重な接種スケジュールによる保護者の懸念を示した。市長の上野正三氏は、予防接種の効果や副反応に関する情報提供が重要だと強調した。また、子宮頸がん予防に向けた自己採取HPV検査キットの導入についても話題に上がり、先進的な取り組みの必要性が指摘された。
次に、子どもの貧困対策についての質問が続いた。生活が困難な家庭への支援強化が求められ、特に中学生向けの学習支援や居場所づくりの重要性が語られた。市長は、今後も経済的支援を含めた多面的なアプローチでの支援を表明した。
地域包括ケアシステムの構築に関しても熱のこもった議論が交わされた。高齢化が進む中、高齢者支援センターの重要な役割や地域での助け合い体制の強化が求められる中で、生活支援コーディネーターの配置についての具体的な活動例が挙げられた。
美しい環境においては、安全で安心なまちづくりの重要性が強調され、第3次北広島市犯罪のない安全で安心なまちづくり推進計画に寄せられた市民の意見をどのように反映させるかが問われた。市長は、安全対策の具体的検討を行う意向を示した。
さらに、教育行政やSDGsに関する質問もあり、持続可能な社会の実現に向けた取り組みが語られた。
最後に、家庭ごみ対策に向けた広域化について質問が行われ、広域化を進めることで得られるさまざまなメリットが示された。市長は、今後も持続可能なごみ処理体制の構築に向けて積極的に取り組んでいく考えを示した。
議会は、北広島市の未来に向けて市民の声を反映させながら、地域課題への解決策を模索する重要な場であることが再確認された。このように、市民の健康や安全、教育、環境の向上を目指し、議会のパワーが一層求められることだろう。