令和元年第4回定例会において、木村真千子議員や藤田豊議員が健康推進と食育に関わる重要な問題を提起した。
木村議員は、健康寿命の算出方法を明らかにし、全国的にも優れた北広島市の健康寿命データを示し、健康寿命延伸のための施策について質疑を行った。上野市長は、健康寿命延伸事業の予防的役割の重要性を強調し、新たなフレイル健診や健康マイレージ制度の導入に言及した。
続いて、成人用肺炎球菌ワクチン接種の取り組みも議題となり、木村議員は接種率改善のための施策が必要であると訴え、市長も情報提供を強化する意思を示した。特に、予防接種や健康セミナーの周知が必要であるとの連携が強調された。
次に、藤田議員は、活力あふれるまちづくりに関する質問をし、オープンデータや命名権の導入における市の考えを述べた。市長は市内公共施設の活用や広報の強化、維持管理に対しても前向きな姿勢を示し、また、資源を最大限に生かすための知恵を求める必要性があることを認識した。
食育に関しては、佐々木百合香議員が中心となり、（仮称）防災食育センターの役割とその設計に関して、食器の選定や構成に関わる重要な要素も問いただした。教育長は、学校給食の調達とその質向上に向けた取り組みを詳述し、保護者の意見聴取経験も踏まえつつ、食器選定のプロセスについても見解を述べた。
さらに、介護保険制度について、佐々木議員は制度の変化に伴う影響、特に軽度要介護者の取り扱いに関する懸念を表明した。市はこの問題を深刻に受け止め、持続可能な介護サービスを導入するため、全国的な流れを注視し、地域のニーズを反映した施策を進めていく必要があると強調もされた。
最後に、多文化共生に関する取り組みの進展も議論された。市長や教育長は、外国人住民との交流促進の重要性を認識し、地域コミュニティとのつながりを深めるための支援を呼びかけ、すべての市民が安心・安全に暮らせる環境づくりを進める決意を新たにした。