令和3年第4回定例会が開催され、生活道路の環境整備や移動販売車による買物弱者支援など、多岐にわたる議題が議論された。
冒頭、坂本覚議員が生活道路の安全面について質問を投げかけた。交通の急激な変化に伴い、冬季や悪天候時の通学路の課題が浮き彫りになっている。その中で、「児童生徒の通学路には安全な歩道が必要であり、その現状はいかがか」と坂本議員は強調した。
さらに、坂本議員は市長に対して、通勤や通学路に水たまりができる危険箇所に対する対策を問うと、市長の上野正三氏は現在、通学路の危険箇所の検証と対応策を講じていると述べた。加えて、街路灯の設置が生活道路の安全に寄与するとし、市が自治会・町内会と連携し進めていることを報告した。この問題に対し、坂本議員は特に「様々な角度からの点検が必要」とし、安全対策の充実を求めた。
次に、移動販売車による買物弱者支援策について、坂本議員は設置地域の状況を解説し、需要のある地域でのサービス拡充が図られていることを伝えた。市長は、この取り組みを通じて地域に寄り添った支援を継続する考えを示し、「データに基づいて地域のニーズを把握し、今後の展開に活かしていく」と述べた。
また、性の多様性に関する教育についても議論がなされた。坂本議員が学校での研修制度や、児童生徒からの相談支援体制の強化を求めたところ、教育長の吉田孝志氏は、「性自認に関する悩みを軽減するための教育が進行中である」と強調した。特に教育委員会は、今後、性の多様性理解を深めるための施策を強化していくと述べた。
このように、令和3年第4回定例会では市民の安全や福祉を実現する内容が提起され、各議員が意見を交わすことで、地域への新たな視点が生まれつつあることが強調された。今後も行政と市民が協力し、新たな施策の効果を高めていくことが求められている。