北広島市の第2回定例会が開催され、新型コロナウイルス対策や児童生徒の心の健康管理、公共施設の整備等が議論された。
特に重視されたのは、新型コロナウイルス感染症対策の詳細についてである。稲田保子議員は、ワクチン接種の予約方法に関して問題が生じた現状を指摘し、市長に対して改善を求めた。
上野市長は、65歳以上のワクチン接種に関しては、5月10日から約9,000回分の予約枠を確保していたとの発言があり、予約開始直後から電話がつながりにくい状況が続いたことを認めた。市民には混乱を与え、急遽改善策を講じ、6月2日からは予約枠を約1万2,000回に増設したことも強調した。
一方、教育長は児童生徒の心の健康管理についての調査結果を報告し、疲労や睡眠障害を訴える児童生徒が多かったことを明らかにした。また、相談窓口の数も増加していると述べ、そうした対策が求められている現状が浮き彫りとなった。
消防団については、久保田智議員が団員の減少を懸念する発言を行った。北広島市の消防団は定員120名に対し、現在109名が在籍しており、平均年齢は49歳である。これについて、佐々木伸消防長が街頭啓発と大学生の取り込みを進めると述べた。消防団活動への期待が高まる中、地域の人材確保に向けたPR活動が展開されていることもうかがえた。
市はこれまで、新型コロナ対策を進めてきたが、ワクチン接種や健康管理の重要性が再確認される結果となり、今後も市民の健康を守る取り組みの強化が望まれる。特に、若い世代の参与が求められている中、地域全体で連携していく必要性が強調された。