令和5年の北広島市議会第4回定例会では、水環境や上下水道事業、高齢者支援策について多角的な議論が交わされた。特に、佐々木百合香議員が提起した「水環境を守る取組について」では、石けんの利用促進が焦点となり、上野市長は環境配慮型製品の調達へ向けた市の姿勢を強調した。
また、上下水道事業の見直しも重要なアジェンダであり、人口減少を見据えた料金制度の変更や効率的な資源利用が模索されている。上下水道の経営環境について、市内の水道事業が堅調であり、今後の需要増に耐えられるよう準備を進めるとの報告があった。
さらに、平和行政の推進に対する議論も行われ、鶴谷聡美議員がアウティングやSOGIハラスメントに対する認識を深める必要性を訴えた。市は、この問題に対し積極的な姿勢を示し、多様性を受け入れる社会の実現に向けた取り組みを強化する意向を示した。
若者が住みたくなるまちづくりやコンパクトシティの推進に関しても、ボールパークの開業による来場者や定住人口の増加を期待し、具体的な施策を提案していく方針が確認された。街の賑わいを維持するために、駅西口及びFビレッジエリアの道路整備や観光資源の活用が提案された。
最後に、ヒグマの出没問題に関しても議論されており、市では人命を優先しつつ農作物の保護に向けた対策を強化する旨が表明された。地域の安全確保に向けた取り組みを続け、住民と共に生きる豊かな地域づくりが期待されている。全体を通じて、各議題に対する市の柔軟且つ積極的な対応が求められていることが改めて確認された。