令和3年第2回定例会は、6月4日から26日までの会期で開催されることが決定された。この会議では、新型コロナウイルス感染症への対策が主な議題として取り上げられた。
上野正三市長は、新型コロナウイルス感染症への対応について説明を行った。5月16日からは北海道全域に緊急事態宣言が発令され、市でも対策を強化している。具体的には、市聴施設の休館や市民への感染症対策の徹底をお願いしている。
感染状況を示すデータによると、鉄道の利用者は平日で約30%の減少、土日でも約36%の減少が見られたという。また、バス利用者も平日で25%、土日で20%の減少を記録しており、多くの市民が自粛を行っている意向が確認されている。
続いて、ワクチン接種についても触れた。医療従事者を対象とした接種は4月17日から始まり、5月6日からは高齢者への接種も行われている。6月2日時点では、医療従事者には3,233回、高齢者施設には1,623回の接種が実施されたとのことだ。特に、65歳以上の高齢者向けには市内18カ所の医療機関で接種が開始されている。
また、令和2年国勢調査の結果も報告された。本市の人口は58,234人、世帯数は24,621世帯であり、前回調査と比較して830人の減少があった。一方、世帯数は1,070世帯増加している。これらのデータは、地域の社会状況を企業や行政に知らせる重要な情報となる。
さらに、北海道ボールパーク・Fビレッジの建設進捗状況についても説明があった。新球場の工事は順調に進んでおり、南面ガラス壁の基礎工事が始まり、900名の作業員が関わって工事を行っているという。今後も開業に向けた整備が続けられるとのことだ。
最後に、審議が行われた補正予算についても重要なポイントだ。第3号の補正予算として、商工労働費に対する支援金支給事業が新型コロナウイルス感染症の影響を受けた飲食店に対し1億8,993万円が増額されることが決定された。支給対象は中小企業や個人事業者が日の協力に応じ、支給額も1日最大で20万円に達することが期待されている。
今回の定例会での発表は、新型コロナウイルスに対する具体的な施策や市民の健康管理が重視されていることが浮き彫りになった。市民に寄り添った対応が求められる中、これらの動向が今後の実施にどのように影響するかが見守られる。