令和3年4月に開催された第3回定例会では、複数の重要な案件が審議された。
本会議では、北広島市の条令及び予算に関する議案が中心に扱われた。特に、「北広島市債権管理条例の制定」や「固定資産評価審査委員会条例の一部改正」が話題となった。
議案第1号の債権管理条例に関して、総務常任委員長の橋本博氏は、債権管理の公平性や収入の安定性について説明した。教育的配慮からの徴収が様々な影響を受ける可能性に言及し、資力がある債務者への強制徴収を視野に入れる必要性を強調した。
さらに、議案第10号の令和3年度一般会計補正予算には、約4,783万円が新駅整備推進事業に関する予算として計上された。議員の中には、予算計上の必要性や市民の理解が得られるのか疑問があるとの意見があった。日本共産党の山本博己議員は反対討論を行い、市民に必要性のコンセンサスがない点を指摘した。
また、「適格請求書等保存方式の延期を求める意見書」も可決され、多様な意見が集約されたことが特徴的であった。議長の川崎彰治氏は、広範な議論の後各議案を原案通り可決するに至った。市民生活に直接影響を与える各種条例改正が、今後の市政にどう反映されるか注目される。
この定例会では、閉会中の継続調査として新型コロナウイルス感染症への対応に関する申出が行われ、市の対応策も引き続き検討されることが決定した。議会の透明性と市民への説明責任が、今後ますます求められるだろう。