恵庭市では、令和元年第3回定例会において、一般質問が行われ、市の重要な施策が議論された。
特に「花のまちづくり」については、宮利徳議員が中心となり、市制施行50周年を迎えるにあたり、観光振興計画を推進する重要性を強調した。
原田市長は、観光振興計画では、恵庭の認知度向上と地域経済への波及効果を見込んでおり、特に花観光の推進に向けた具体的な施策を示した。これまでの取り組みでは、観光入り込み者数は、平成30年度で135万6,900人に達し、前年に比べて微増していることが報告された。
また、空き家等の対策についても質問がなされ、広中生活環境部長は、今後の条例整備の必要性を述べた。空き家の管理不全が地域住民の生活環境に影響を与えることから、適切な管理が求められると強調した。
さらに、市営駐車場および駐輪場の現状についても議論が行われ、利用率は高いものの、駐輪場の収支は厳しい状況にあると報告された。今後の整備計画が必要であり、効率的な運営が求められる。
都市計画マスタープランに関する質問も行われ、南出典彦議員は、今後の策定において子育て支援や高齢者との交流についての機能充実が重要であるとの見解を示した。原田市長は、コンパクトなまちづくりを基本方針に据えつつ、これらの課題に対応した施策を進めていく考えを示した。
防災行政無線の活用については、設置状況や放送項目の確認が行われ、情報の周知が求められた。教育部長は、児童の帰宅時刻を知らせる放送に関する意見が出されたことを受け、今後の検討を約束した。また、水道事業に関しては、合流式下水道の分流化事業が進捗していることが報告され、さらなる成果が期待される。
このように、定例会では市の主要な課題に対するさまざまな質問が行われ、積極的な議論が展開された。市の施策がこれからも地域住民のニーズに応えるものとなることが期待される。