令和6年第2回定例会が千歳市議会で開催され、中心市街地の環境行政や温暖化対策について議論が交わされた。
安部優雅議員が中心市街地のポイ捨て問題について発言した。市街地のポイ捨ては観光客や地元住民の生活環境に影響を与える。商業施設や飲食店の経営にも悪影響を及ぼすため、解決に向けた取り組みが必要と指摘した。さらに、企業の活性化や観光客満足度の向上が地域経済に寄与するとの見解を示した。
横田市長は、ポイ捨て対策について広報や啓発活動を強化する方針を述べ、地域の清掃活動にも協力を求めた。中心市街地を美化することが地域の一体感やブランド価値向上に繋がると強調した。清掃活動の支援として、ごみ袋の無償提供を行っている点にも言及した。
次に、中心市街地の温暖化対策に関する質問も出された。今年3月に策定された千歳市地球温暖化対策実行計画では、2030年までに46%の温室効果ガスを削減するとしている。この目標達成には市民と事業者の協力が不可欠で、具体策の検討が行われる必要がある。安部議員は、脱炭素と地域経済活性化を両立させるGX(グリーントランスフォーメーション)の推進を求め、市長は具体的な取組を検討中との答弁を行った。
また、リチウムイオン電池の発火問題が引き続き議論された。最近、発火事故が増加しており、収集や処理に関する市民への周知が重要であるといった意見があがった。これに対し、横田市長は周知活動を強化し、リチウムイオン電池の適切な処理について、さらなる啓発を進めていくことを約束した。
生活環境の健全化と経済の活性化が求められる中、議会での議論は今後も続くこととなる。