令和2年第3回定例会が開催され、恵庭市議会では新たな補正予算と全国都市緑化北海道フェアについて熱心に議論が交わされた。
補正予算には、恵庭市一般会計を含む4件が提案された。補正予算審査特別委員会委員長の長谷文子氏は、各議案が原案通り可決されるべきと報告し、議会内で賛成多数の支持を得た。特に、柏野大介議員は、議案第9号に対して反対意見を述べ、不公平感や事業の妥当性を懸念した。
全国都市緑化北海道フェアの開催については、宮利徳議員が質疑を行った。令和4年に本市をメイン会場とするこのフェアは、地域の花と緑を全国に発信する絶好の機会と捉えられ、経済効果についても期待される。原田市長は、このフェアが花のまちづくりの集大成であると同時に、市民の参画を得て進める重要なイベントだと強調した。
また、教育行政についての質問では、新学習指導要領の実施に伴い、道徳教育の充実や情報活用能力の育成が重要視されていることに触れた。竹内教育部長は、特にプログラミング教育の充実した取組が今後とても大切であるとし、その効果を市内教育における基盤として強化していく意向を示した。
その他、移住定住施策についても議論され、恵庭市の自然環境と交通利便性を活かした新たな企業誘致の可能性については、建物や居住空間を整えるための支援が必要だという意見が出された。
今後、農業の在り方についても調査される予定であり、冬期間の営農や新規就農者の支援の動きが見込まれている。恵庭市の農業の成長可能性と、効果的な農業経営を進めるための施策に議会が注力していくことが求められている。