6月16日、恵庭市議会は、第2回定例会の4日目となる会議を開き、一般質問を通じて多くの市民が関心を持つ政策が提案された。
特に注目を集めたのは、小橋薫議員によるハラスメント制度の強化に関する質問である。小橋議員は、恵庭市議会ハラスメント根絶条例の直接的な効果を問い、第三者委員会が委員会による市職員へのハラスメント問題に関する意見書を提出したことに触れ、情勢の厳しさを訴えた。回答した原田市長は、職員へのハラスメント行為の防止に努め、今後も議会と連携を図ると強調した。市と議会では、システムの透明性アプローチと職員の心のケアを同時に進行させる必要があるとされている。
また、子どもの安全を守る施策についても議論された。生本富士代議員は、自転車専用ヘルメットの着用義務化に関する市の取り組みを問い、自転車運転のマナー向上と自転車利用に伴う安全教育の重要性を訴えた。これに対し、野村生活環境部長は、市の交通安全教室やヘルメット着用推進の活動を説明し、今後は多角的な啓発活動を強化する方針を示した。
さらに、第2期「えにわっこ☆すこやかプラン」の中間見直しの状況が報告され、子育て環境の変化に順応するための体制を見直す必要があることが確認された。内山子ども未来部長は、特に保育士の質向上と研修の重要性を挙げ、今後も市と地域で協力し、支援の充実を図る方針を示した。
この他、市内での出産に選択肢を求める意見も取り上げられた。柏野大介議員は、助産師による継続的なマタニティケアの必要性を訴え、助産師ステーションの設置検討を求めた。原田市長は、妊産婦の出産選択肢の広がりについて、状況を考慮しつつ今後の議論を重ねる意向を表明した。