恵庭市議会の令和4年第2回定例会が開催され、一般質問が行われた。議題には、コロナ禍における女性の就労や空き家対策といった課題が浮上し、それぞれの現状と今後の対策が問われた。
まず、女性の就労に関する影響が取り上げられた。市内の女性就労者の状況は、非正規雇用が多く、特にひとり親家庭は経済的困難を抱えているとの声があった。江川経済部長は、「本市でも新型コロナウイルス感染拡大による影響は認識されているが、解雇数は劇的に増加していない」としつつも、就労支援の強化が必要との見解を示した。
また、国が策定した女性デジタル人材育成プランに関連し、デジタルスキル習得支援についての取り組みも議論された。広中総務部長は、この方針に基づく具体的施策が現在策定中であることを伝え、「他の自治体の事例も参考にしながら推進を検討する」と語った。
次に、空き家問題に関する質問がなされた。本市では、空き家の管理状況を定期的に確認し、登録者へのアンケートを通じて所有者の意向を把握している。野村生活環境部長は、「登録されている空き家は管理不全のものが多く、それに基づいた改善指導を行っている。」と述べた。是正策としてエンディングノートの取り組みを拡充し、住民に対して適正な管理を促す方針が示された。
加えて、高齢者の健康増進に関する施策も取り上げられ、狩野保健福祉部長は、「コロナの影響での対策が重要であり、動画配信などの取り組みを強化している。」と明かした。特に、オンラインでのいきいき百歳体操の実施が好評を得ている。
議会では、市民との連携を図りながら、これからもデジタル技術を活用した支援策や地域女性活躍の促進を進め、地域の課題解決に努める姿勢が確認された。