恵庭市議会の令和元年第4回定例会が開催され、主要なテーマとして保健福祉や建設行政に関する一般質問が行われた。
生本富士代議員は、重度心身障がい児の短期入所施設について質問。市内に対応可能な施設が無く、市外利用者が多い現状を指摘し、医療的ケアを必要とする児童への支援が求められていると訴えた。さらに、恵庭市医療的ケア児支援協議会の意見を取り入れ、実態把握に努める考えを示した。
原田市長は、重度心身障がい児について14名が確認され、そのうち6名が医療的支援を必要とする児童であると述べた。また、5歳児健診の導入についても言及。近隣市の実施状況を調査し、保護者とともに支援を進める意向を表明した。
恵庭ふるさと公園の再整備については、佐藤建設部長が答弁。パークPFIを活用し、民間事業者との連携を模索していることや、次年度に向けて進捗状況の調整を行う旨を明らかにした。特に、樹木の間引き伐採は技術的課題として次年度に延期されたが、地域コミュニティの形成への期待も高まっている。
また、松島緑議員は市営住宅の管理人業務や人材確保に関する質問をし、地域での高齢者の課題にフォーカスした。高齢者が多い団地では、管理業務を担うことが難しく、145戸で37%が70歳以上という現状に対し、どのように対応するのかが問われた。市は、管理人の業務負担軽減に向け、市内の状況に応じた改善策を検討していく方針。
さらに、市の人材確保計画に関する質問も行われた。市長は、地域経済を支えるためのマッチング支援を強化し、少子高齢化に伴う労働力不足を解消していく必要性を強調した。担当者は、今後も人材育成に向けた研修プログラムや外部からの専門知識を導入し、組織全体の強化を図る意向を示した。