令和3年第1回恵庭市議会定例会が開催された。
この議会では、会議録署名議員の指名や会期の決定が議題となり、総務部門の報告も行われた。特に注意を要したのは市政執行方針、及び新型コロナウイルスに関連する対策についてである。
原田市長は市政執行方針を発表し、コロナ対策を最優先事項に掲げるとともに、「市民の命と暮らしを守るため、全力で施策を展開する」と述べた。また、令和3年度に向けた重点施策を6つの柱にまとめ、詳しく説明した。
第一は「命を守るまちづくり」で、基礎的な医療体制の強化やワクチン接種体制の確立を目指す。第二に「新たな出会いの創出」であり、移住促進事業の強化や全国都市緑化北海道フェアの開催を計画する。さらに、第三は「持続可能なまちづくり」で、西島松地区の土地利用促進や環境対策の強化に取り組む。
市議会では、教育行政の報告や新たに任命された教育長の同意に関する議案も取り上げられ、その人選基準について議員からの意見申述もあった。特に教育町内を振興する施策が強く訴えられ、その重要性が再確認された。
一方で、補正予算の議案も多く可決され、財政の厳しさやコロナ禍における支援策の必要性が顕在化した。この点に関して、担当部門よりは予算の確保の難しさが強調され、議員からは質疑が相次いだ。「国や道からの支出金が減少している中、いかにして市民サービスを維持するか」が焦点となり、効率的な行政が求められている。
予算案の可決により、恵庭市は新年度に向けて新たな施策を進めることになるが、今後の経済状況やコロナウイルス感染状況の変化に柔軟に対応する必要があるとの意見も多く見受けられた。議会運営全体を通じ、市は市民の期待に応える姿勢を示した。また、整備される予定の公共インフラへの投資や新しい事業の立ち上げも今後の重要な課題となるだろう。