令和元年第2回定例会が6月24日に恵庭市議会で開催され、多くの議員が一般質問を行った。
この日の会議では、都市景観や公共交通、空き家問題、教育政策など幅広いテーマが取り上げられた。特に、恵み野駅前通りのまちづくりに関する議論が多くの関心を集めた。議員の武藤光一氏は、この通りの商業施設と居住空間の一体的整備が今後のまちづくりに重要であると提起した。都市計画の観点から、「地区計画や支援策の活用が必要かもしれない」と指摘され、地域住民と商店街が連携して景観を守る方法について意見交換が継続される見込みである。
次に、新公共交通システムでは、エコバスとエコタクシーの利用状況が報告された。エコバスの利用者数は平成30年度に29万9000人を記録し、前年度比で5万9000人増加した。この成長は、路線改編やバスの増車が影響していると考えられている。一方で、エコタクシーは高齢者や交通空白地帯の住民にとって重要な移動手段となり、昨年度の利用実績は9543人を超えた。今後も、利用者ニーズを把握するための調査が行われる予定である。
また、空き家対策が話題にのぼり、空き家バンク制度について原田市長からも説明が行われた。市とは不動産事業者との連携を進め、空き家流通の促進に力を入れていると述べた。しかし、さらなる対策を講じることで効果を上げる必要があるとの見解も示された。
教育に関する議題では、コミュニティ・スクールの設置状況が報告され、地域住民との連携が重要であると加えられた。また、全国学力・学習状況調査での成績についても触れられ、改善に向けた取り組みが求められた。特に、読書の重要性が強調され、帰納的な考え方が育まれる場の充実が図られる方向で進むことが期待される。