令和3年11月26日、恵庭市議会は第4回定例会を開会した。
出席議員21名により、会議録署名議員や会期の決定、諸般の報告が行われた。
原田市長は今回の所信表明で、新型コロナウイルス対策を最優先事項として強調した。市では市医師会と連携し、ワクチン接種に努め、感染者数の減少を見込んでいる。市長は、引き続き感染予防策を講じ、地域経済の支援も欠かせないと述べた。自治体としての責任を果たすことを約束した。
また、子育て支援プログラムに関し、妊婦通院費助成の新設や医療費助成の拡大など、引き続き充実に努める意向を示した。全ての子どもたちが健やかに育つ環境作りが重要との認識を示した。具体的には、地域全体での教育活動推進やICT教育の推進が挙げられた。
さらに、恵庭市をガーデンシティとしての魅力を高めるため、環境配慮型住宅の推進や地域の活性化を図る方針も示された。市長は「住み続けたい街」としての期待感を表明した。
議会では、各議案についても審議が進み、特に市道の変更や特別会計予算の補正について詳しい議論がなされた。
特別会計補正予算において、国民健康保険特別会計は、療養給付費の不足を補充し、1億7356万円の増額が承認された。これはコロナ禍における受診控えからくる医療費の急増に対応したものである。
全国都市緑化フェアに関連する債務負担行為も可決され、イベントの広報活動に市独自の予算が計上されたことが話題となった。市長は、イベントを通じて恵庭市を広く全国に発信する機会であることを強調した。
質疑応答では、議員からの多様な意見が交わされ、生活支援事業や民間との協力についても言及された。市では、支援対象を広げる必要性があるとの声があり、次回改定ではこの点についても検討が進む見通しである。