令和4年11月30日に行われた恵庭市議会の第4回定例会では、地域のスポーツ振興や公園施設の在り方に関する重要な議論が展開された。
この定例会では、恵庭公園とスポーツ振興をテーマにした一般質問が行われ、前田孝雄議員が中心になり、スポーツ施設の老朽化や利用者数の減少に対する危機感を表明した。議員は、恵庭公園が持つ多様なスポーツ施設の現状を指摘し、特に屋外スポーツ施設の老朽化が進行しているとの懸念を示した。具体的には、野球場や陸上グラウンドについて、活気がが全く感じられなくなり、魅力が低下していると強調した。
また、前田議員は、駒場体育館廃止に伴う支援策についても質問を展開した。新型コロナウイルスの影響も踏まえ、スポーツ振興にはハード面とソフト面の両方が重要であるとの見解を述べつつ、具体的な施策の強化を求めた。市長は、従来の体育館利用者への支援策を拡充する方針を示し、今後の施策の検討を約束した。特に、駒場体育館廃止後の影響を最小限に抑えるために、他の体育館への誘導や、支援制度の構築が求められている。
これに加え、議会では、ガーデンフェスタ北海道2022の成功を活かし、地域の花のまちづくりについても意見が交わされた。市長は、このイベントを機に、恵庭市の「花のまち」としての認知度をさらに高める計画を示した。特に記念日を制定し、人々の記憶に留めることが重要であると指摘し、さらに地域住民の意見を取り入れた取り組みが必要であるとの認識を示した。
以上を受け、次は市民プールの在り方についての議論が続いており、新型コロナウイルスの影響で例年通りの運営ができないものの、今後の妥当な運営方法について模索している状況である。各議員の発言からは、地域住民の声や行政の取り組みの重要性が伺え、恵庭市が今後も地域に密着した施策を実施していく姿勢を示している。市民に寄り添った姿勢がこれからの施策に生かされることが期待される。