令和5年第1回定例会の一般質問では、市内のアスベスト及び不登校児童生徒の支援が主要なテーマとして取り上げられた。
柏野大介議員は、市内私有地におけるアスベストの含有建材の混入防止策や万一の混入時の市の対応について質問した。アスベストは健康に対する重大なリスクを抱えており、国は解体時の石綿ばく露防止について規則を定めている。原田市長は、アスベストの混入防止に関して、北海道や所管官庁との連携が重要であると述べた。また、万が一アスベストの混入が認められた場合の市の対応についても、国及び北海道への協力が求められることが強調された。
続いて、新岡知恵議員は地域公共交通の見直しや不登校対策に関する質問を行った。地域公共交通に関しては、エコバスの運行ルート及び運行ダイヤの見直しが令和5年度中に行われる予定であることが報告された。さらに、市民のニーズを把握するために、アンケートや説明会を用いて反映する方針が示された。
また、不登校対策においては、別室登校の実施状況が報告され、市内の学校での取り組みと課題が共有された。他の市がどのように不登校支援を行っているかを参考にしつつ、恵庭市でも同様の取り組みを進める必要性が議論された。
さらに、下水汚泥処理に関連する質疑も行われ、その中で市が承認した施設での安全基準の遵守についても確認が求められた。市は搬出後の適切なモニタリングの重要性を理解し、今後は市独自でもその取り組みを強化する意向を示すことが期待される。
以上のように、今回の会議では市民の多様なニーズに対応した様々な施策が検討され、今後の具体的な行動が求められる場となった。