恵庭市議会は、令和2年第3回定例会を2020年9月10日に開催。議会は、会期を10月12日までとして33日間実施されることを確認した。
市内医療機関への新型コロナウイルス感染症対策として、原田市長は支援策を紹介した。具体的には、101機関へマスクなどの医療用物資購入を支援し、救急対応の二次救急医療機関に対しては7000円の交付を行っている。さらに高齢者施設への感染症対策研修についても言及し、対策マニュアルの配布やリモート研修を実施したと述べた。
また、原田市長は、ひとり親世帯への臨時特別給付金について、子育て支援の観点から、対象世帯へ5万円を支給し、第二子以降には3万円の上乗せを行うことを報告した。さらに、飲食店支援策として「恵庭版クラウドファンディング」の結果、874万円以上の寄付が集まったことや、929件の事業者へ支援金を配布したことを強調した。この施策により市経済の活性化を図り、地域事業者の支援に取り組む方針を示した。
教育の分野では、穂積教育長が新型コロナウイルスに伴う市内学校の対応を報告。授業時数の確保を図るため、夏季休業や秋季休業の短縮が計画され、密を避ける工夫を凝らした行事の実施が進められていることを強調した。また、ICT環境の整備について、GIGAスクール構想に基づく取り組みが進展していることを述べた。今後、コロナ禍の影響を考慮しつつ、更なる教育環境の向上に努める意向が示された。
次に、様々な議案が審査され、恵庭市花の拠点設置条例が可決された。一方、新型コロナウイルス感染症対策に関する意見書の提出を求める陳情は不採択となった。市議会は、次回の定例会に向けて、さらなる議論を重ね、地域課題の解決に向けて全力を尽くす姿勢を示した。